ミヤシロブルボン活躍の記録

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18.奪取

2000年7月7日(木)

7/20のマーキュリーカップ(G3)(盛岡:ダ2000m)の中央、地方他地区の登録馬が決定した。中央5頭、地方他地区5頭、地元4頭の14頭立てである。

中央:アブクマレディー(美浦・中野栄治)、オースミジェット(栗東・白井寿昭)、スマートボーイ(美浦・伊藤圭三) テイエムメガトン(栗東・鹿戸明)、レイズスズラン(美浦・増沢末夫)

地方他地区:エビスヤマト(新潟・赤間亨)、ザフォリア(大井・太田進)、ナショナルスパイ(大井・高橋三郎)、ハカタビッグワン(笠松・飯干秀人)、トラベラー(金沢・小原典夫)、 ※補欠馬:ブライアンズロマン(栃木)、ミストフェリーズ(高知)

地元勢では、ダイワハンニバルは優先出走権をもっているので残る枠は3頭分。ミヤシロブルボンは前哨戦東北サラブレッド大賞典2着であり当然出走枠に入るであろう(と、思っている)。あとは、バンチャンプ、ユーコーマイケルあたりか?しかし、昨年12着ビリのダイワハンニバル、11着ブービーのミヤシロブルボン。今年は、何としても汚名返上だ。特にミヤシロブルボンは同期のランニングメイトが先週、すずらん賞で重賞を獲っただけに負けてはおられない。確かに、ミヤシロブルボン、次回の5回水沢開催には登録無しと、十分ここマーキュリーカップを狙っている様子。先週の10馬身差の圧勝を見ても絶好調のようだし、何としても今年は重賞奪取してもらいたいところ。注目の地元馬は10日に決定する。

 

2000年7月10日(月)

マーキュリーカップの岩手代表が決まり、出走予定馬が決定した。ハカタビッグワンが回避、ブライアンズロマンが補欠決定時点で出走回避したためミストフェーズが繰り上がった。7/10現在の出走予定馬は以下である。(岩手オフィシャルHP参照)

JRA代表
アブクマレディー 55kg 雌8歳・鹿毛 中野栄治厩舎 騎乗予定騎手/大塚栄三郎
オースミジェット 57kg 雄7歳・黒鹿毛 白井寿昭厩舎 騎乗予定騎手/四位洋文
スマートボーイ 57kg 雄6歳・鹿毛 伊藤圭三厩舎 騎乗予定騎手/伊藤直人
テイエムメガトン 57kg 雄7歳・鹿毛 鹿戸明厩舎 騎乗予定騎手/未定
レイズスズラン 56kg 雄7歳・栗毛 増沢末夫 騎乗予定騎手/未定
補欠:マイシーズン(雄5歳・鹿戸幸治厩舎):キングデール(雄5歳・中野栄治厩舎):テンファイター(雄6歳・中野栄治厩舎):エイキューガッツ(雄6歳・大江原哲厩舎)

他地区代表
新潟:エビスヤマト 56kg 雄6歳・鹿毛 赤間亨厩舎 騎乗予定騎手/小嶋耕輝
東京:ザフォリア 57kg 雄8歳・栗毛 太田進厩舎 騎乗予定騎手/石崎隆之
東京:ナショナルスパイ 56kg 雄7歳・鹿毛 高橋三郎厩舎 騎乗予定騎手/内田博幸
石川:トラベラー 54kg 雌5歳・鹿毛 小原典夫厩舎 騎乗予定騎手/中川雅之
高知:ミストフェリーズ 56kg 雄7歳・栗毛 土居高知厩舎 騎乗予定騎手/北野真弘

岩手代表
ダイワハンニバル 56kg 雄8歳・黒鹿毛 千葉博次厩舎
ミヤシロブルボン 56kg 雄6歳・栗毛 千葉博厩舎
バンチャンプ 56kg 雄8歳・鹿毛 平沢芳三厩舎
チアフルマスター 56kg 雄8歳・鹿毛 櫻田浩三厩舎
補欠:マルケイゲイン(雄5歳・菅原右吉厩舎):モリユウコバン(雄6歳・志村文雄厩舎)

ミヤシロブルボンがんばれ!

 

2000年7月16日(日)

マーキュリーカップ、JRA:テイエムメガトン、大井:ザフォリア、ナショナルスパイ、岩手:ダイワハンニバル、チアフルマスター、マルケイゲインが出走回避して、今日現在の出走予定馬は以下のようになった。

JRA所属馬
アブクマレディー 55kg(雌8歳/中野栄治厩舎)騎乗予定騎手/大塚栄三郎
オースミジェット 57kg(雄7歳/白井寿昭厩舎)騎乗予定騎手/四位洋文
スマートボーイ 57kg(雄6歳/伊藤圭三厩舎)騎乗予定騎手/伊藤直人
レイズスズラン 56kg(雄7歳/増沢末夫厩舎)騎乗予定騎手/田中剛
マイシーズン 57kg(雄5歳/鹿戸幸治厩舎)騎乗予定騎手/中館英二

他地方所属馬
新潟:エビスヤマト   56kg(雄6歳/赤間亨厩舎) 騎乗予定騎手/小嶋耕輝
石川:トラベラー    54kg(雌5歳/小原典夫厩舎)騎乗予定騎手/中川雅之
高知:ミストフェリーズ 56kg(雄7歳/土居高知厩舎)騎乗予定騎手/北野真弘

岩手県所属馬
ミヤシロブルボン 56kg(雄6歳/千葉博厩舎) 騎乗予定騎手/未定
バンチャンプ   56kg(雄8歳/平沢芳三厩舎)騎乗予定騎手/未定
モリユウコバン 56kg(雄6歳/志村文雄厩舎)騎乗予定騎手/未定

ということは、ミヤシロブルボンに勲騎手?(^o^)V

 

2000年7月18日(火)

マーキュリーカップの出走枠が本日確定、発表になった。ミヤシロブルボンは大外11番枠。鞍上は菅原勲騎手!やったぁ!

前々走、逃げて粘って2着、そして前走の10馬身差の圧勝と、今期絶好調だけに岩手代表として納得のいくレースをしてもらいたい。メンバー的にはどんどん回避が出て、大分手ごわい馬が減ったようだし。ただ盛岡って、あまり実績が無いので、それだけが不安。

出走メンバー

馬   名 騎 手 斤量 厩  舎 前     走
1 エビスヤマト 6 小嶋耕 56 (新潟)赤間亨 新潟7/02 日米徽章特別 小嶋耕52 ダ16 3/11 416
2 レイズスズラン 7 田中剛 56 (美浦)増沢 中山4/01 障害5才 鈴木寿60 芝32 6/12 508
3 アブクマレディー 8 大怏h 55 (美浦)中野栄 川崎7/05 エンプレス杯 大怏h55 ダ21 2/7 495
4 バンチャンプ 8 佐藤雅 56 (盛岡)平沢芳 水沢7/02 すずらん賞 佐藤雅58 ダ16 2/10 487
5 オースミジェット 7 四位 57 (栗東)白井 大井6/22 帝王賞 四位57 ダ20 10/16 526
6 トラベラー 5 中川雅 54 (金沢)小原典

金沢6/18 百万石賞 殿田倫53 ダ23 1/8 448

7 スマートボーイ 6 伊藤直 57 (美浦)伊藤圭 中京5/21 東海S 伊藤直56 ダ23 2/16 474
8 マイシーズン 5 中舘 57 (美浦)鹿戸幸 東京6/25 レインボーS 中舘56 ダ16 5/13 498
9 モリユウコバン 6 沢田盛 56 (盛岡)志村文 盛岡6/19 A1 三野通55 ダ18 3/9 455
10 ミストフェリーズ 7 北野真 56 (高知)土居 高知6/11 スプリント特別 北野真53 ダ14 5/12 500
11 ミヤシロブルボン 6 菅原勲 56 (水沢)千葉博 水沢7/01 A1 菅原勲55 ダ18 1/6 473

 

2000年7月20日(木・祝)(マーキュリーカップG3:盛岡競馬場)

さて、今年から盛岡競馬場に移された、ダート統一グレード競走G3:マーキュ リーカップ。盛岡はミヤシロブルボンにとって鬼門のようなだけに、おまけに大外枠では逃げるのも難しいだけに、如何に鞍上菅原勲騎手が乗ってくれるのか。興味津々のスタート前であった。

JRAアンタレスSの勝ち馬スマートボ ーイが断然の1番人気。果たして、盛岡の砂が合うのか?昨年の覇者オースミジェットが貫禄の2番人気で順当。昨年のクラスターカップの覇者アブクマレディーが3番人気である。短距離のスピード馬と言う印象だけに果たしてどうなのか。前走、川崎エンプレス杯で2100mを逃げ粘って2着だが、小回りの川崎と盛岡ではずいぶん展開が変わるはず。アブクマレディーの鞍上大塚騎手は中央でミヤシロブルボンの主戦。成長した様子を見せてやりたいものではある。

パドックでは二人引きでした
パドック(Photo by おぎ

東北サラブレッド大賞典と同じく(当たり前か...(^^;)4コーナーポケットからのスタート。ミヤシロブルボンは好スタート。オースミジェットが出遅れる。まずアブクマレディーが飛び出すが、これを叩いてスマートボ ーイが先頭に立つ。約2馬身ほど離れて3番手の内にレイズスズラン、外にミヤシロ ブルボン。5番手の内にオースミジェット、外にバンチャンプ。以下、マイシーズン、トラベラー、モリユウ コバン。最後方にエビスヤマト、ミストフェリーズといった縦長の展開になる。

スタート直後、4番手で 正面スタンド前
スタート直後.4番手

正面スタンド前.鞍上菅原勲騎手

スマートボーイがどんどん飛ばして、2コ ーナーでは後方に数馬身ほどの差を付ける。いつものペースで超ハイペース。これで粘るのがスマートボーイの作戦だが...果たしてそんなに上手くいくのか。バックストレッチ中間で早くもアブクマレディーが後退し、レイズスズランが2番手に上がる。さらにオースミジェットが上がって、4番手をミヤシロブル ボンと続く。ハイペースを追いかけ過ぎかミヤシロブルボン。

4コーナー手前、スマートボーイに手応えが無くなって急ブレーキ。替わってオ ースミジェットとレイズスズランとが4コーナーを競って回る。直線を向いても2頭の争いに。残り100mで レイズスズランがパッタリ。オースミジェットもバテバテで見るからに伸びが無い。騎手が必死で追う。ゴール寸前、最後方からエビスヤマトとミストフェリーズが怒涛の追い込みをかけて来る。しかし、オースミジェットは底力でこれを凌いでゴール。結局、オースミジェットがこのレース2連覇を達成。2、3着は追い込んだエビスヤマトとミストフェリーズ。レイズスズランは4着。スマートボーイは6着。これをクビ差交わせず、ミヤシロブルボンは7着であった。一応、岩手馬では最先着。

最終コーナー ゴール前.オースミが抜け出る
最終コーナー4番手

オースミジェットが先頭.ブルボン7着

超がつくハイペースを追いかけて、自分の競馬ができなかったことが敗因であろう。タイム自体は東北サラブレッド大賞典を凌いでいるが、これはレース全体のペース。ためて逃げて、ニの脚で後続を突き放すというレースが何時でもできるわけではない。スマートボーイが逃げてくることは事前に予想できただけに、またそのペースが速いことは自明であっただけに、終いの脚に賭けてみることも必要だった。しかし、オースミジェットは強い!という、印象だけが残ったレースであった。平安Sで、この馬に食らいついたシアトルブリッジの強さをあらためて認識させられたネ。(おっと、コーナーが違いましたね。脱線、脱線(^^;)

本日の結果

馬 名 タイム/差 人気 体重 増減
1 5 オースミジェット 2:06:8 2 527 +1
2 1 エビスヤマト 1・3/4 9 402 -14
3 10 ミストフェリーズ 1 10 489 -11
4 2 レイズスズラン 1・3/4 7 485 -23
5 6 トラベラー 5 8 439 -9
6 7 スマートボーイ 3 1 478 +4
7 11 ミヤシロブルボン クビ 6 474 +1
8 4 バンチャンプ 5 5 486 -1
9 9 モリユウコバン 10 11 452 -3
10 8 マイシーズン 2・1/2 4 506 +8
11 3 アブクマレディー 4 3 489 -6

(ダ2000m、晴れ、良)

さて、忙しい競馬はやはり無理。クラスターカップは回避でしょう。次は芝のせきれい賞(8/14)あたりを使って欲しいというのが私の希望。もちろん、夏場は休養してみちのく大賞典(8/27)直行という手もありますが。間にA1を使うのかな?水沢青藍賞(9/10)ねらいも考えられるか...いずれにしても早く重賞を取って欲しいというのが本音でした。

注)グリーンチャンネルの映像をお借りしました。改めて、お礼申し上げます。

 

2000年8月18日(金)

8/27(日)に盛岡競馬場で行われるみちのく大賞典の登録馬が発表になった。

(重)第28回みちのく大賞典/サラ系オープン/2000m/5日目/10R
17頭/15000/4500/2550/1950/1500
ナリタジュピター 55 齋藤隆
グローバルゴット 55 櫻田三
メイセイオペラ 55 佐々修
バンチャンプ 55 平沢芳
タイキインパルス 55 小野三
トーシンイチバン 55 福田
ミヤシロブルボン 55 千葉博
トニージェント 55 村上実
アポテオーズ 55 小西重
ハセノヒカリ 55 小西重
モリユウコバン 55 志村文
キタノタイトル 55 伊藤
ロイヤルスター 55 小林義
イスズパワー 55 田村光
アンダーライデン 55 村上昌
デュークマジック 55 千葉博
ベットモアマネー 55 福田

 

2000年8月25日(金)

みちのく大賞典の出走枠が確定。

出走メンバー

馬   名 騎 手 斤量 厩  舎 前     走
1 グローバルゴット 7 村松学 55 (盛岡)櫻田三 盛岡8/14 せきれい賞 千葉淳54 芝16 8/11 518
2 アポテオーズ 7 小林俊 55 (盛岡)小西重 盛岡8/14 せきれい賞 菅原勲54 芝16 4/11 458
3 タイキインパルス 8 村上忍 55 (水沢)小野三 盛岡8/16 クラスターC 村上忍56 ダ12 14/14 503
4 メイセイオペラ 7 菅原勲 55 (水沢)佐々修 大井6/22 帝王賞 菅原勲57 ダ20 14/16 496
5 バンチャンプ 8 畠山信 55 (盛岡)平沢芳 盛岡7/20 マーキュリーC 佐藤雅56 ダ20 8/11 486
6 イスズパワー 7 南郷家 55 (盛岡)田村光

盛岡8/14 せきれい賞 南郷家54 芝16 11/11 489

7 キタノタイトル 6 関本浩 55 (水沢)伊藤 盛岡8/14 せきれい賞 関本浩54 芝16 6/11 471
8 ベットモアマネー 7 西康志 55 (盛岡)福田 盛岡7/31 けやき賞 関本浩55 ダ18 7/11 489
9 ミヤシロブルボン 6 三野通 55 (水沢)千葉博 盛岡7/20 マーキュリーC 菅原勲56 ダ20 7/11 474

 

2000年8月27日(日)(みちのく大賞典:盛岡競馬場)

さて、今回も岩手競馬のホームページでライブ観戦。ミヤシロブルボンの鞍上は主戦菅原勲騎手が帝王メイセイオペラに騎乗のため、東北サラブレッド大賞典で逃げ粘る好走を演出してくれた三野宮通騎手。今回もその手腕を見せてくれるか。しかし、今回もマーキュリーCと同様、大外枠というのがいかにも不利。

人気は断然メイセイオペラ。単賞1.1倍の1番人気。わがミヤシロブルボンは3番人気のバンチャンプを押さえて、単賞2番人気。このメンバーならさもありなん。

レーススタート。内からバンチャンプが、飛び出して先頭に立つ。ミヤシロブルボンも果敢に前に出るが、ここは控えて2番手につける。3番手は4馬身程度離れてベットモアマネー、直後にメイセイオペラ。グローバルゴット、キタノタイトルと続く。このまま、1コーナーから2コーナーへ。向こう正面に入って3コーナー手前からメイセイオペラが動き出す。3コーナーでメイセイオペラがミヤシロブルボンをとらえて2番手に上がる。バンチャンプは尚も逃げている。

4コーナーでメイセイオペラがバンチャンプに追いつく。コーナーを回って先頭に。直線抜け出したメイセイオペラが、そのまま一気に後続を突き放し、終わってみれば9馬身差の圧勝。「次があるから、直線ではムチを入れた」とは菅原勲騎手の弁。ミヤシロブルボンは、バンチャンプを捕らえ切れず3着。それでも、直線バンチャンプに襲い掛かりあわやのシーンも見せてくれた。

本日の結果

馬 名 タイム/差 人気 体重 増減
1 4 メイセイオペラ 2:06:7 1 499 +3
2 5 バンチャンプ 9 3 485 -1
3 9 ミヤシロブルボン 1・1/4 2 471 -3
4 1 グローバルゴット 2・1/2 4 516 -2
5 8 ベットモアマネー 3 8 491 +2
6 6 イスズパワー 5 9 487 -2
7 7 キタノタイトル 6 7 470 -1
8 3 タイキインパルス 1・3/4 6 502 -1
9 2 アポテオーズ 5 5 459 +1

(ダ2000m、晴れ、良)

バンチャンプの逃げに戸惑って道中脚を使ってしまったミヤシロブルボン。自分の競馬ができなかったのはやはり、まだまだ力不足かな?でも、この経験が次につながることは間違い無い。南部杯までに、もう1回くらい重賞(青藍賞?)を使って、今度こそ載冠したいものだ。

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