ミヤシロブルボン活躍の記録

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12.不休

1999年7月23日(金)

マーキュリーカップの完敗を受けて、ミヤシロブルボンはこれでしばらく休養するのでは、という予想を頭に描きながらも岩手競馬のホームページを探索。これはもう、開催前日の習慣になっている。ところが、目に入ったのは、「ミヤシロブルボン」の名前。「あらまあ、登録してらあ」と、驚きと不安が錯綜した気分。

ミヤシロブルボンは盛岡競馬5日目のA級戦に登録している。距離1800mである。ミヤシロブルボンには最適な距離であろう。しかしメンバーは多士済々。中央、オープンのユウセンショウはダートが果たしてどうかが鍵。ウインラックはミヤシロブルボンとも走った事がある。川崎からの移籍馬ロマンスゴッテスはA2以下、レベルがどうか。

サラ系A,1800m,5日目,9R
14頭,2000,700,400,300,200
マルカダイシス 57 佐々恒 7/18 A ダ18 3着
フジノマッケンオー 56 村上実 7/04 早池峰賞 ダ14 11着
ケイワントーホク 55 櫻田勝 5/24 出走取り消し
ユウセンショウ 55 櫻田三

6/12 目黒記念 芝25 9着

トーヨーロータス

55

小西重 7/05 A ダ18 7着
サカモトデュラブ 56 伊藤 7/04 早池峰賞 ダ14 8着
マルタカサドラーズ 56 熊谷昇 7/18 A ダ18 5着
ウエストサンボーイ 54 千葉博 7/18 A ダ18 4着
ロマンスゴッテス 53 小竹 5/20 さつき特(A2以下) ダ16 10着
フジノカズサオー 55 平沢芳 7/18 A ダ18 1着
マウンドギャロップ 54 小竹 7/18 A ダ18 6着
トウホクシャダイ 55 佐々由 7/05 A ダ18 3着
ウィンラック 54 小竹 5/30 メイS 芝18 11着
ミヤシロブルボン 54 千葉博 7/20 マーキュリーC ダ20 11着

 

1999年7月31日(土)

NARのホームページの出馬表を見ると、ミヤシロブルボンの名前が無い。どうやら、明日のレースは出走回避。よかった、よかったと胸をなで下ろした。岩手とはいえ、真夏は暑い。ここは、休養(休憩)でしょう。さて、次は...

※参考までに、上記8/1のレースはトウホクシャダイがユウセンショウを押さえて勝ちました。

 

1999年8月3日(火)

これで、ミヤシロブルボンは真剣に休養か。と、思ったのもつかの間。8/17(火)の盛岡クラスターカップにミヤシロブルボンの名前。まさか、1200m戦に出てこようとは思わなかっただけに、驚きがほとんどである。

岩手競馬ホームページの情報によれば、マジで出走するようだ。1200mは3歳のダリア賞や、東京でも経験は有るが、忙しい競馬はどう見ても向いているとは言えない。しかし、こうなれば、応援するだけである。あと2週間でいかに馬体を立て直すかが鍵であろう。

8月17日(火)第4回クラスターカップ(G3) ダート1200m(左) 16:00発走 1着賞金3,000万円

岩手代表 JRA代表出走予定馬
バンチャンプ   雄7歳 平沢芳三厩舎
ハセノデジュール 雄6歳 小西重征厩舎
ユーコーマイケル 雄7歳 村上実厩舎
フジノカズサオー 雄9歳 平沢芳三厩舎
ナカハマキング  雄6歳 桜田浩三厩舎
サカモトデュラブ 雄7歳 伊藤和厩舎
ミヤシロブルボン 雄5歳 千葉博厩舎
補欠
トウホクシャダイ 雄6歳 佐々木由則厩舎
スピアーヘッド  雄7歳 瀬戸幸次厩舎
アブクマレディー 雌7歳 中野栄治厩舎
グランプリクン  雄6歳 古賀史生厩舎
クールネージュ  雌4歳 西園正都厩舎
ゲイリーアリエス 雄4歳 河野通文厩舎
トシヴォイス   雄9歳 藤沢則雄厩舎
補欠
ヤマニンリボルバー雄7歳 山内研二厩舎
キョウエイフォルテ雌6歳 工藤嘉見厩舎
ゴールドジャパン 雄8歳 相川勝敏厩舎
スギノガルチ   セ7歳 石毛善彦厩舎
スギノメビウス  雌4歳 和田正道厩舎

 

1999年8月13日(金)

クラスターカップのJRA出走予定馬、および騎手が決定した。

アブクマレディ  雌7歳・中野栄治厩舎 大塚栄三郎
グランプリクン  雄6歳・古賀史生厩舎 中舘 英二
クールネージュ  雌4歳・西園正都厩舎 松永 幹夫
ゲイリーアリエス 雄4歳・河野通文厩舎 後藤 浩輝
トシヴォイス   雄9歳・藤澤則雄厩舎 松本 達也

まあ、それよりも、ミヤシロブルボンの鞍上がどうなるのかの方が、心配。

 

1999年8月16日(月)

昨日、クラスターカップの枠順が決定。ミヤシロブルボンは3枠3番と、絶好の位置を確保。鞍上は前回同様、千葉優騎手。これはもう、全力で逃げるしかないですね。息を持たせるなんて姑息な手段は取らないで、全速力で逃げの一手でしょう。

      斤量         
1 アブクマレディー 7 大塚 54 (美浦)中野栄 川崎 7/19 エンプレス杯 大塚55 ダ21 2着 490
2 ユーコーマイケル 7 村上忍 56 (水沢)村上実 水沢 7/04 早池峰賞 村松忍56 ダ14 3着 453
3 ミヤシロブルボン 5 千葉優 56 (水沢)千葉博 水沢 7/20 マーキュリーC 千葉優56 ダ20 11着 474
4 ゲイリーアリエス 7 後藤 55 (美浦)河野通 阪神 2/28 アーリントンC 石橋56 芝16 13着 512
5 グランプリクン 6 中館 56 (美浦)古賀史 阪神 7/04 灘S 村本57 ダ18 13着 488
6 クールネージュ 4 松永幹 53 (栗東)西園正 函館 7/18 函館スプリント 松永幹51 芝12 6着 462
7 フジノカズサオー 9 畠山信 56 (盛岡)平沢芳 盛岡 8/01 A 畠山信55 ダ18 3着 535
8 サカモトデュラブ 7 関本浩 56 (水沢)伊藤 水沢 7/04 早池峰賞 阿部英56 ダ14 8着 449
9 ナカハマキング 6 千葉淳 56 (盛岡)櫻田三 盛岡 8/02 けやき賞 佐藤雅55 ダ18 10着 512
10 トシヴォイス 9 松本 57 (栗東)藤澤則 小倉 7/17 障害 岡富俊60 芝29 8着 472
11 バンチャンプ 7 佐藤雅 56 (盛岡)平沢芳 水沢 7/20 マーキュリーC 佐藤雅56 ダ20 2着 490
12 ハセノデジュール 6 菅原勲 56 (盛岡)小西重 水沢 7/19 A 菅原勲55 ダ16 3着 450

 

1999年8月17日(火)(クラスターカップ(G3):盛岡競馬場)

いよいよクラスターカップ当日。ミヤシロブルボンの調子はどうかな。
前日に、新井さんと連絡した。曰く、菅原勲騎手が乗るハセノデジュールの実物を見た事があるが、非常に品のあるすばらしい馬体の馬だ。あの馬とミヤシロブルボンは一緒に走って欲しくなかった。でも、走るからには勝って欲しいが...

確かに、パドックで見るかぎり、やや黒い鹿毛の馬体は艶が有りすばらしい。戦績も4着以下が無い(12-3-2-0)と完璧。どう見ても、バンチャンプとともに、岩手のワンツーかと思わせる。対するJRA勢は、ファストフレンドにいつも前に行かれる、アブクマレディー。実績だけはこの馬がNo.1でしょう。

一方、我がミヤシロブルボン。パドックの様子は悪くない。適度に落ち付きがあり、馬体も前走を維持してふっくら見せている。今までになく好調なのではないか。期待を持たせてくれるパドックであった。

しかし、このメンバーで、ミヤシロブルボンはクールネージュ4歳に次いで2番目に若い。私的には何だか、もう6、7歳になっているのではという気がしている。これも、3歳からずっと応援しているからだろうか。

パドック 返し馬(騎手:千葉優)

レースは、スタートが良くなかったアブクマレディーが直線で直ぐに先頭に立ち、クールネージュ、ゲイリーアリエスのJRA勢をつれて先行。サカモトデュラブ、グランプリクンも追走。ミヤシロブルボンは先頭集団の5頭に、やっとの思いでついていく。サカモトデュラブは直ぐに脱落。

ミヤシロブルボン、内側の利を生かし、3、4コーナーでも内ラチ一杯を懸命に追走。菅原勲騎手のハセノデジュールが外側に並び、若干リードの様子。頑張れ、頑張れとTVを見ながら、必死に応援。4コーナーを回り直線を向いても、なお6、7番手にいる模様。

先頭のアブクマレディーは、どんどん後続との距離を開けていき、そのまま1着。バンチャンプが大外を必死に追い上げるが、届かず3着。先行していたゲイリーアリエスが粘って2着という結果。

向こう正面、6番手 3コーナー、最内を追走
4コーナー 7着ゴール!

ミヤシロブルボンは、これまで先行して踏ん張れず、ずるずる後方へという競馬が続いていた。距離短縮もあったのか、なんとか粘り、7着。一歩前を行っていたハセノデジュールにも競り勝って先着。がんばりました。やはり、JRAと岩手の競馬はペースが違うのだろうか、今回も岩手勢は涙を飲む結果となった。

レース結果

馬 名 騎 手 体重 増減 タイム/差 人気
1 1 アブクマレディー  大怏h 496 +6 1.11.8 6
2 4 ゲイリーアリエス 後藤浩 511 -1 4 4
3 11 バンチャンプ 佐藤雅 486 -4 1 2
4 7 フジノカズサオー   畠山信 526 -9 クビ 11
5 10 トシヴォイス 松本達 475 +3 3 8
6 5 グランプリクン 中舘英 491 +3 1・1/2 7
7 3 ミヤシロブルボン 千葉優 473 -1 1 10
8 12 ハセノデジュール 菅原勲 451 +1 クビ 3
9 2 ユーコーマイケル 村上忍 445 -8 1・1/2 5
10 6 クールネージュ 松永幹 457 -5 ハナ 1
11 8 サカモトデュラブ 関本浩 448 -1 1 9
12 9 ナカハマキング 千葉淳 502 -10 1 12

(ダート1200m、天候:曇り、馬場:良)

ミヤシロブルボン、今回も菅原騎手には先着して、またもや見返す事が出来ました。今日の粘りは、久々に見せたミヤシロブルボンのど根性であった。これは必ず今後に繋がるものと確信している。この調子なら、そろそろ重賞の一つも取れるのでは?甘いかな?みちのく大賞典は、怪物に任せてゆっくり休養して欲しい。

注)DirecTVの映像をお借りしました。改めて、お礼申し上げます

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