ブルーマーブル「がんばる記」
2000年12月19日(火) 4歳 サラ系4歳
第10回船橋2日目 第5レース (ダ1,500m) 晴れ 稍重
出走馬
馬 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | スーパーアクセス | 牝 | 4 | 桑島 | 53 | (大井)久保与 | 大井12/07 4歳 神澤53 ダ15 4/10 423 |
2 | マイティチャンプ | 牝 | 4 | 森下博 | 53 | (浦和)土屋 | 川崎10/05 4歳 野口53 ダ14 1/11 447 |
3 | イベルフローラ | 牝 | 4 | 音部 | 53 | (船橋)鈴木総 | 船橋11/27 4歳 佐藤祐 53 ダ15 2/12 392 |
4 | ダンツサクセス | 牡 | 4 | 寺内 | 54 | (浦和)岡田 | 浦和11/20 4歳 寺内54 ダ14 7/11 442 |
5 | パラダイスダンディ | 牡 | 4 | 細川 | 54 | (浦和)牧坂徹 | 浦和11/22 4歳 細川54 ダ14 1/12 466 |
6 | ユアーズシュリー | 牝 | 4 | 秋田 | 53 | (浦和)内田友 | 浦和11/21 4歳 鍛炭53 ダ14 12/12 464 |
7 | サンフィニッシュ | 牝 | 4 | 薮口 | 53 | (船橋)佐藤賢 | 船橋12/01 紅葉特別4歳 薮口53 ダ16 8/14 434 |
8 | エクスホープ | 牡 | 4 | 張田 | 54 | (船橋)岡林 | 川崎12/12 4歳 張田54 ダ15 5/10 469 |
9 | ゴクウラッシュ | 牡 | 4 | 佐藤人 | 54 | (船橋)齊藤速 | 船橋12/01 紅葉特別4歳 野口54 ダ16 11/14 479 |
10 | ケイシュウフラワー | 牝 | 4 | 佐藤祐 | 53 | (船橋)木村騎 | 船橋 7/26 特選4歳 秋田53 ダ16 9/13 424 |
11 | ブルーマーブル | 牝 | 4 | 佐藤隆 | 53 | (船橋)米山 | 船橋11/29 4歳 佐藤隆53 ダ14 1/9 425 |
12 | ブルーアドボーイ | 牡 | 4 | 小林 | 54 | (浦和)阿部秀 | 船橋11/27 4歳 鈴木啓54 ダ15 3/12 484 |
前走、4歳競馬も終わろうとする11月になって初勝利をあげたブルーマーブル。デリケートな牝馬だけに好調が続く時期に勝ち星を重ねておきたいところ。2000年最後の年末船橋開催に駒を進めてきた。
パドックに現れたブルーマーブルは前走同様、落ち着きはらっている。前回は2人引きで、半信半疑・恐る恐るという感じだったが今日は小柄な担当厩務員さんが一人で引き手を持っている。さすがに他の馬たちも皆、勝ち星を挙げている馬である、前回のような跳ね回る馬はいない。レースは12頭立て、船橋6頭、浦和5頭、大井1頭と、今までの未勝利馬のレースとは違って南関東各競馬場から遠征馬が参戦。さすがに一筋縄ではいかない気がしてきた。レースも、今までの内周り1400mから、外回り1500mへとブルーマーブルにとっては初体験。どんなレースをしてくれるか、期待と不安が交錯するパドックであった。鞍上は前回同様、佐藤隆騎手が手綱をとる。
人気は、エクスホープ、スーパーアクセス、ブルーアドボーイの3頭がパドック周回が始まった頃に、単勝3倍前後で拮抗し、しばらくはそのままで推移。ブルーマーブルは単勝10倍程度で4番人気であった。さすがに、エクスホープ、ブルーアドボーイは人気通りに気配が良いのだが、スーパーアクセスは-6kgと細身の腹回りが気になった。人気は無いがゴクウラッシュが、後肢の踏み込みが良く目立っている。一方、ブルーマーブルは-4kgと、また体重が減っているのが気になるところ。このあたりがぎりぎり。本音では、あと20kgは増えて欲しいところ。ブルーマーブル、ぱっと見はまるで420kg台とは見えないような良い体形をしているのにどうして体重が無いのか信じられない。
最終的にブルーマーブルの人気が上がって2番人気に。1番人気には船橋トップジョッキーの一人、張田騎手鞍上エクスホープが順当に指示された。3番人気はブルーアドボーイ。以下、イベルフローラ、スーパーアクセス、ダンツサクセス、マイティチャンプ、パラダイスダンディ、ケイシュウフラワー、ゴクウラッシュ、サンフィニッシュ、ユアーズシュリーの順であった。
合図があって騎手騎乗。佐藤隆騎手が騎乗するとブルーマーブルの気合が若干乗ってきた。そのまま馬場へ。返し馬は体重減を考慮してか、軽目に終始。スタンド前から向こう正面までダクで進んで、最後軽く気合をつけた程度。朝方の雨も上がって、5R前から暖かい日差しが出てきた。しかし、馬場は雨の影響が残って稍重。
旗が振られてレーススタート。各馬奇麗なスタートを切る。佐藤隆騎手、11ブルーマーブルに尻ムチを呉れて前に出ようとする。しかし、そのハナを叩いたのは9ゴクウラッシュ。猛然とダッシュしてスタンド前で早くも先頭に立つ。11ブルーマーブルは出脚がつかず、控える形。外枠が不利に出た。1コーナーでは先頭9ゴクウラッシュ、2番手に1スーパーアクセス、3番手10ケイシュウフラワー、5パラダイスダンディ。差が無く外目の5番手に11ブルーマーブルが続く。以下、6ユアーズシュリー、2マイティチャンプ、3番人気12ブルーアドボーイ、4ダンツサクセス、3イベルフローラ、1番人気8エクスホープ、7サンフィニッシュと続き、人気の2頭は後方に控えるかたち。2コーナーにかけて、10ケイシュウフラワー、11ブルーマーブルがそれぞれ前の馬を交わして、2番手、4番手に上がる。
向こう正面で、11ブルーマーブルが3番手の1スーパーアクセスを交わす勢いで並びかける。一方、後方の12ブルーアドボーイも前を行く馬を交わす勢いで上がってくる。1番人気8エクスホープは最後方。3コーナーで11ブルーマーブルが3番手に上がる。先頭9ゴクウラッシュと2番手10ケイシュウフラワーは1馬身差。さらに11ブルーマーブル、1スーパーアクセスもほぼ1馬身差で先頭を追う。4コーナー、後方ではどん尻から8エクスホープが中段8番手あたりまで上がってきた。4コーナー手前で先頭から後方までの間隔がさらに詰まってきた。
4コーナーを回って、各馬直線に向く。先行4頭から鋭く抜け出したのは9ゴクウラッシュ。そんな脚がどこにあったのかというぐらいの勢いで、後続をどんどん引き離す。2番手グループは混戦。一旦1スーパーアクセスが2番手に上がるが、残り200mあたりで11ブルーマーブルが1スーパーアクセスを交わして単独2番手に。しかし、3番手に上がってきた10ケイシュウフラワーに1馬身程度の差をつけるのがやっとの状況。ここで、1スーパーアクセスは脱落。後方から進出した1番人気8エクスホープが大外を激しく追い上げてくる。
結局、9ゴクウラッシュが2番手に7馬身差をつけて圧勝。2着は11ブルーマーブルが追い上げてきた8エクスホープを半馬身押さえて確保。後方から追い上げた8エクスホープが3着であった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 9 ゴクウラッシュ 473 -6 1:38.2 2 11 ブルーマーブル 421 -4 7 3 8 エクスホープ 464 -5 1/2 4 10 ケイシュウフラワー 431 +7 1 5 12 ブルーアドボーイ 493 +9 ハナ 6 4 ダンツサクセス 443 +1 1 7 3 イベルフローラ 387 -5 1・1/2 8 1 スーパーアクセス 417 -6 クビ 9 7 サンフィニッシュ 425 -9 5 10 5 パラダイスダンディ 467 +1 1/2 11 2 マイティチャンプ 440 -7 1 12 6 ユアーズシュリー 456 -8 4 初の距離、初コースと経験不足が出た形のブルーマーブル。勝ち馬は歴戦のツワモノで1600mの特別戦も経験しているだけに仕方が無いか。しかし、勝つためにはあと1秒はタイムを詰めなければ、、、
レース後、厩舎訪問。厩務員さんによると、やはりカイバ食いが細いとのこと。デリケートな牝馬だけに、色々と手を変え品を変えてカイバを食べさせる苦労をしているという、裏話を聞かせていただいた。そんなに手厚くケアされていることを聞くにつけ、ただ感謝するだけであった。次は両目を開けさせたいと、応援せずにはいられない。
次の年明け開催も出走とのこと。