シアトルブリッジ「がんばる記」

2000年9月30日(土) 大阪スポーツ杯 サラ系4歳以上 1600万下 (混)(特指) 別定
第4回阪神7日目 第11レース (ダ1,800m) 曇り 良

出走馬

馬名 騎手 斤量 厩舎 前走
1 キクノグリッター 6 武幸 56 (栗)藤岡 小倉 8/27 阿蘇1600 松本57 ダ17 3/8 486
2 フラットチャット 5 吉田稔 57 (栗)古川 阪神 9/10 涼秋1600 吉田稔57 ダ14 6/16 464
3 ヒダカクラフティー 5 高橋亮 57 (栗)橋口 京都 5/14 栗東S 高橋亮55 ダ12 12/16 528
4 サンキューホーラー 6 河内 56 (栗)長浜 阪神 9/10 涼秋1600 熊沢56 ダ14 8/16 506
5 フサイチゴールド 5 四位 57 (栗)田原 小倉 8/27 阿蘇1600 幸57 ダ17 2/8 470
6 シアトルブリッジ 5 竹之下 55 (栗)土門 中山 3/25 マーチS 柿元53 ダ18 10/15 452
7 フェザンツフェザー 6 安藤勝 56 (栗)柴田光 阪神 9/17 秋分900 安藤勝56 ダ18 1/13 476
8 アドマイヤマンボ 5 福永 57 (栗)橋田 阪神 9/10 涼秋1600 芹沢57 ダ14 14/16 446
9 イシヤクモンド 7 本田 56 (栗)田所秀 札幌 9/17 UH1600 本田56 ダ17 4/13 478
10 ウッディーナイス 7 小原 54 (栗)小原 阪神 9/10 涼秋1600 村山54 ダ14 3/16 464
11 ヤマニンサイレンス 7 村本 56 (栗)池江 京都 2/12 飛鳥1600 デムーロ56 芝20 14/16 490
12 コンゴウビジン 6 池添 54 (栗)田所清 中山 4/16 京葉1600 加藤52 ダ12 5/16 490
13 サンコメーテス 8 佐伯 54 (栗)高橋成 阪神 9/10 涼秋1600 佐伯54 ダ14 9/16 470
14 シロキタティターン 6 上村 56 ()加藤敬 札幌 9/17 UH1600 四位56 ダ17 3/13 488
15 トウカイパンチ 6 和田 56 (栗)安田隆 小倉 2/20 関門橋1600 高橋亮57 芝20 9/16 408
16 アフターユー 8 熊沢 56 (栗)作田 阪神 12/25 クリス1600 熊沢56 芝22 6/11 510

前走、中山マーチS(G3)以来、休養に入っていたシアトルブリッジ。約半年の休養明け緒戦に登録したのは、4回阪神3日目の涼秋S(ダ1400m)。しかし、ここは除外にあって矛先を7日目の大阪スポーツ杯に向けてきた。距離、1800mはシアトルブリッジにとってお誂え向きの適距離だし、文句無いところ。なお、シアトルブリッジは夏に昆厩舎から土門厩舎に2度目の転厩をしている。

人気は、小倉の阿蘇S(1600万下)をしぶとく2着したフサイチゴールドシアトルブリッジが僅差で人気を分け合う。フサイチゴールドは夏場を順調に使われて調子は良いようだ。対するシアトルブリッジは鉄砲成績2戦2勝と実績的にも人気は上々。以下10番人気まで、キクノグリッター、シロキタティターン、フラットチャット、イシヤクモンド、フェザンツフェザーウッディーナイスサンキューホーラーヒダカクラフティー、と続く。シアトルブリッジの鞍上は若手の竹之下騎手。ここはシアトルブリッジの底力で再びオープンクラスに名前を連ねて欲しいところ。

レーススタート。16アフターユーが躓いて出遅れる。10ウッディーナイスも出脚がつかず後方へ。スタート良く飛び出したのは4サンキューホーラー、5フサイチゴールド、6シアトルブリッジ。スタンド前で9イシヤクモンド、14シロキタティターンも外から上がって先頭争い。3馬身おかれて11ヤマニンサイレンス、1馬身差で1キクノグリッター、7フェザンツフェザー、8アドマイヤマンボが並走で追走。以下、13サンコメーテス、3ヒダカクラフティー、12コンゴウビジン、15トウカイパンチあたりが3馬身離れて続く。1コーナー手前で5フサイチゴールドが先頭に。これに14シロキタティターンが並びかけて2頭が先行。直後に、内に4サンキューホーラー、並んで6シアトルブリッジ、9イシヤクモンドが追いかける。1コーナーでは前5頭に、1キクノグリッター、11ヤマニンサイレンス、7フェザンツフェザー、8アドマイヤマンボが更に続いて人気馬はみな前がかり。2コーナーで6シアトルブリッジがやや下げるも集団の隊列はそれほど変化無し。前の13頭はダンゴ状態。

スタート直後向こう正面で9イシヤクモンドが外目を上がってくる。続いて11ヤマニンサイレンス、12コンゴウビジン当たりも動き出す。9イシヤクモンドが3コーナーで先頭を行く5フサイチゴールド、14シロキタティターンに襲い掛かる。さらにその外を11ヤマニンサイレンスが責めあがる。内で4サンキューホーラー、6シアトルブリッジはじっと我慢か。6シアトルブリッジはまずいことに周りを囲まれている。6シアトルブリッジの外側を12コンゴウビジン、2などがふさぐ形で4コーナーを回る。

4コーナーを回って、先頭はなおも5フサイチゴールド。クビ差で14シロキタティターン、1馬身差で9イシヤクモンド。直後の内に4サンキューホーラー、並んで11ヤマニンサイレンス、12コンゴウビジン。6シアトルブリッジはその直後で、完全に周りを囲まれて身動きが取れない状態。直線に向いて、5フサイチゴールドが一歩抜け出し14シロキタティターンに1馬身差をつける。残り200mでようやく抜け出した6シアトルブリッジが約5馬身後方から必死に追い込んでいく。一方、先頭5フサイチゴールドは2番手14シロキタティターンに2馬身の差を広げている。6シアトルブリッジの差し脚は届くのか。

結局、6シアトルブリッジの追い込みが届いて、ゴール前きっちり5フサイチゴールドを差し切り1着。2着は5フサイチゴールド。3着はこれも後方から追い込んだ1キクノグリッターが粘る14シロキタティターンを押さえて入線。

レース結果1着ゴール

馬名 体重 増減 タイム/差
1 6 シアトルブリッジ 472 +20 1.53.2
2 5 フサイチゴールド 470 0 1・1/4
3 1 キクノグリッター 488 +2 1・1/2
4 14 シロキタティターン 476 -12 クビ
5 9 イシヤクモンド 468 -10 1・1/4
6 15 トウカイパンチ 412 +4 3/4
7 4 サンキューホーラー 516 +10 ハナ
7 7 フェザンツフェザー 472 -4 同着
9 10 ウッディーナイス 468 +4 2・1/2
10 2 フラットチャット 466 +2 1/2
11 13 サンコメーテス 472 +2 1/2
12 11 ヤマニンサイレンス 482 -8 アタマ
13 3 ヒダカクラフティー 518 -10 1・3/4
14 12 コンゴウビジン 480 +26 クビ
15 8 アドマイヤマンボ 452 +6 1/2
16 16 アフターユー 510 0 2・1/2

4コーナー回ったところではあわやと思わせたが、脚質転換かと思わせるような鮮やかな差し切り勝ち。新たな一面を見せてくれた。とにかくこれで晴れて紛れも無いオープン馬。今後の活躍に期待が膨らむ勝利であった。

注)GreenChannelのTV映像をお借りしました。改めて、お礼申し上げます。

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