アトラスエース「がんばる記」
2000年12月6日(水) 冬霞特別 サラ系 B3 三
第15回大井3日目 第11レース(ダ1,700m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 追 | アトラスエース | 牡 | 6 | 森下 | 55 | (川)大和明 | 川崎11/13 秋晴特別B3 深野塁55 ダ16 8/13 489 |
2 | 差 | ベストステータス | 牡 | 7 | 一ノ瀬 | 55 | (川)鬼沢裕 | 川崎11/14 秋霜特別B3 一ノ瀬55 ダ16 3/12 478 |
3 | 追 | リズドール | 牝 | 5 | 的場文 | 53 | (大)阪本泰 | 大井11/18 深秋特別C1 的場文53 ダ16 1/13 465 |
4 | 追 | ラスカルカレッジ | 牡 | 6 | 神澤 | 55 | (大)高柳 | 大井11/16 霜月賞B3 神澤55 ダ17 8/12 502 |
5 | 逃 | トライゲッター | 牡 | 6 | 張田 | 55 | (大)三坂盛 | 大井11/18 秋嶺賞B3 久保55 ダ16 7/13 483 |
6 | 差 | パワーバースト | 牡 | 4 | 鷹見 | 55 | (大)石田 | 大井11/18 秋嶺賞B3 鷹見55 ダ16 8/13 484 |
7 | 先 | ギミアブレイク | 牡 | 6 | 郷間 | 55 | (大)庄子 | 大井11/18 秋嶺賞B3 郷間55 ダ16 4/13 475 |
8 | 追 | キングリジェネ | 牡 | 4 | 的場直 | 55 | (大)永岡 | 大井11/18 秋嶺賞B3 的場直55 ダ16 5/13 502 |
9 | 差 | エキスポキング | 牡 | 6 | 遠藤 | 55 | (大)小池 | 大井11/16 霜月賞B3 遠藤55 ダ17 7/12 476 |
10 | 先 | イガノタラ | 牝 | 5 | ▲柏木 | 53 | (大)井上 | 大井11/18 秋嶺賞B3 柏木53 ダ16 9/13 491 |
11 | 先 | モノマネスペシャル | 牡 | 7 | 吉井 | 55 | (大)飯野貞 | 大井10/31 レミニス賞B3 吉井55 ダ17 5/14 460 |
12 | 逃 | コンコルド | 牡 | 5 | 今野 | 55 | (浦)冨田 | 大井 9/26 特選B3 金原55 ダ17 5/9 438 |
13 | 追 | エイユータイガー | 牡 | 4 | 内田 | 55 | (大)寺田 | 大井11/19 B3 鷹見55 ダ16 3/9 459 |
14 | 差 | サッシンイメージ | 牝 | 4 | 堀 | 53 | (大)太田 |
大井 9/26 フレンドシップ 本間55 ダ12 2/12 466 |
8勝の殆どが1800m以上のレースであるアトラスエース、長く良い脚が使える脚質だけに、広いコース・長い距離のレースを求めて大井のレースに出走である。久々のアトラスエースのレースを観戦するべく、昼間開催ながらも大井競馬場にて生観戦となった。
今回の鞍上は初めての手綱である森下博騎手。言わずと知れた川崎リーディング・ジョッキーである。しかし、大和田師がアトラスエースに手が合う騎手を求めて苦労していることが伺える。一体何人に手替りしたのだろうか?数え切れない。今回もカメラを構えていると、じっとこちらを向いてくれるアトラスエース。がんばれ!
人気は、エイユータイガー、キングリジェネ、リズドールの昇格緒戦あるいは2戦組み。以下、ベストステータス、パワーバースト、トライゲッター、サッシンイメージ、モノマネスペシャル、と続き。我がアトラスエースは9番人気とまるで人気無し。以下、ギミアブレイク、ラスカルカレッジ、イガノタラ、エキスポキング、コンコルドとなった。4歳勢も加わり、対戦相手のメンツが変わってアトラスエースは果たしてどれくらいやれるのか全く分からない。馬体重は、まだまだ重い気がするが、気配はまずまずと感じる。
カメラを構えていると後ろから囁き声。予想屋のおじさん達である。「見ろよ、こんな(最終)レースなんかでカメラを構えているだろ。あれは絶対関係者だ。調子がいいからって気合いが入っている証拠だよ。1番は来るよ、絶対。いいか、パドックでは馬ばっかり見ないで、人も見るんだよ」。後で見てみると「1」が予想に加わっていたことは言うまでもない。
レーススタート。スタート良く飛び出した1アトラスエース。いつもと勝手が違うと思っているのでは(笑)。しかし、3リズドールと良く競りあうも、テンのスピードに優る3リズドールが先頭に立つ。早くも森下騎手肩鞭を入れている。さらに、スタンド前ゴール板近くで外から他馬にどっと寄られて1アトラスエースは中段に引かざるを得ない。最内枠が幸いしてか1アトラスエース、最後方まで下がることなく中段のやや後目に位置することができた。
1コーナーでは先頭3番人気の3リズドール、2馬身おかれて外目に1番人気の13エイユータイガー、続いて14サッシンイメージ、7ギミアブレイク、2番人気8キングリジェネと先行し、1馬身置いて2ベストステータス、6パワーバーストが並走。なんと1アトラスエースは8番手。今までに無い位置取りである。以下、9エキスポキング、12コンコルド、10イガノタラ、5トライゲッター、11モノマネスペシャル、4ラスカルカレッジの順。このまま、7ギミアブレイク、14サッシンイメージが遣り合う程度で2コーナーを周回。直線へ。
向こう正面で、最後方から4ラスカルカレッジがまくって8番手の1アトラスエースに迫るまで上がってくる。ついに3コーナーで1アトラスエースを交わす。9エキスポキング、12コンコルドが後退。10イガノタラも一旦最後方に下がってしまう。先頭の3リズドールが淡々と後続を引き離し、前方の馬はついていくだけ。3コーナーから4コーナーにかけて各馬動かない。直線に賭けているのか。
直線に向いて先頭3リズドールの脚色は変わらず独走態勢。13エイユータイガーが早々と脱落して7ギミアブレイクが2番手に。残り100mで粘る7ギミアブレイクに、後方から2ベストステータス、1アトラスエース、10イガノタラが襲い掛かる。結局3リズドールが2着に4馬身差をつけて圧勝。2着は追い込んだ1アトラスエースが他の3頭をアタマ差押さえて入線。3着10イガノタラ、4着2ベストステータスであった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 3 リズドール 465 0 1:48.0 2 1 アトラスエース 487 -2 4 3 10 イガノタラ 483 -8 アタマ 4 2 ベストステータス 476 -2 クビ 5 7 ギミアブレイク 474 -1 クビ 6 5 トライゲッター 482 -1 3 7 13 エイユータイガー 456 -3 ハナ 8 11 モノマネスペシャル 465 +5 クビ 9 14 サッシンイメージ 467 +1 アタマ 10 9 エキスポキング 477 +1 クビ 11 4 ラスカルカレッジ 504 +2 1 12 6 パワーバースト 478 -6 1/2 13 8 キングリジェネ 499 -3 9 14 12 コンコルド 445 +7 2・1/2
上がり38.0と出走馬中2番目の脚を使って2着食い込み。最速の上がりの脚を使った3着馬とは位置取りの差であった。これを教訓として今後は前で競馬をしようアトラスエース!レース後周りは「何だあの1番は!」という声が頻りであったが、ひとりほくそえむ筆者であったV(^^)V