アキタオーカン「がんばる記」
1999年8月31日(火) 第27回 若草賞 アラブ系3歳
第9回上山3日目 第9レース(ダ1,500m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 自 | タカラガンバ | 牝 | 3 | 小国博 | 53 | (上)宗形健 | 上山8/13 3歳 小国博53 ダ13 1着 495 (2 0 0 1) |
2 | 先 | アキタオーカン | 牡 | 3 | 関本秀 | 54 | (上)佐英 | 上山8/15 3歳 関本秀54 ダ13 2着 455 (1 2 1 0) |
3 | 差 | キャプテンアツコ | 牝 | 3 | 千場俊 | 53 | (上)佐英 | 上山7/20 3歳 関本秀53 ダ13 5着 450 (1 2 1 3) |
4 | 先 | ヨザクラセンプー | 牝 | 3 | 鈴木義 | 54 | (上)秋葉 | 上山8/15 3歳 鈴木義53 ダ13 1着 420 (4 0 0 1) |
5 | 先 | スズヒロフレンド | 牡 | 3 | 須田英 | 54 | (上)渋谷 | 上山8/15 3歳 須田英54 ダ13 8着 500 (2 0 0 2) |
6 | 自 | サンエスジュニア | 牡 | 3 | 三浦誠 | 54 | (上)秋葉 | 上山8/15 3歳 三浦誠54 ダ13 7着 465 (2 0 0 3) |
7 | 先 | ヤマノダイオー | 牡 | 3 | 板垣吉 | 54 | (上)渡辺 | 上山8/15 3歳 板垣吉54 ダ13 5着 475 (1 1 1 2) |
8 | 差 | ナイスジョリー | 牡 | 3 | 山田延 | 54 | (上)大沢 | 上山8/14 3歳 小国博54 ダ13 8着 435 (1 0 2 5) |
9 | 自 | アジタイカン | 牡 | 3 | 関本淳 | 54 | (上)宗形健 | 上山8/15 3歳 関本淳54 ダ13 6着 465 (2 1 0 1) |
10 | 自 | アオイリュウセイ | 牡 | 3 | 前野幸 | 54 | (上)秋葉 | 上山8/14 3歳 前野幸54 ダ13 1着 475 (2 0 1 2) |
前走、ヨザクラセンプーの強襲にあって、ハナ差で勝ちを逃したアキタオーカン。鞍上、関本秀騎手は余程悔しかったのであろう、今回は相当の覚悟で望むつもりだそうだ。これは、佐藤英一調教師からの伝聞。
パドックのアキタオーカンは、前回7月5日と同様、白いメンコをつけて現れた。タテガミも編んでもらって、身だしなみも良好。体重450kgといっても、しかし、その細身の体はまだまだ3歳馬、頼りなさを感じる。これからどう成長していくのかなと、しばし考えた。いや、今はそんなことは置いておいて、目前のレースが大事。周回する厩務員さんにうなずくと、あちらも気がついてにっこり。「今日はやるよ」と言っているようだった。アキタオーカン、周回を重ねる毎に気合いが乗って来た。パドックに騎手が現れると、とうとうアキタオーカンは厩務員さんを引っ張って馬場入り口の方に向かう。慌てて、厩務員さん引き戻すが、これははっきり言ってやる気の証拠ですね!
関本秀騎手が跨って、馬場へ。パドックでメンコをはずして、素顔があらわれる。馬場入りは落ち着いたもの、ずっと速歩で馬場を周回。僅か半周を気合いをつけて駈歩した程度であった。初の距離、1500mだから力を温存する作戦か。
人気はやはり、ヨザクラセンプーが1番人気。前々走、敗れたとはいえ、前走は出遅れての差し切り勝ち。5戦4勝は断然の実績である。2番人気は我がアキタオーカン。前走敗れたとはいえ、実質勝っている競馬。ヨザクラセンプーに伍して上位争いをしているのが評価されているのだろう。以下、アオイリュウセイ、スズヒロフレンド、ヤマノダイオーと続く。
レースは3コーナーからスタート。4ヨザクラセンプーがダッシュつかず4馬身くらい出遅れる。1周目の直線では、1タカラガンバ、6サンエスジュニア、3キャプテンアツコが1団となり、1馬身後ろに9アジタイカン、7ヤマノダイオーと続き、前の5頭が一団となって進む。2アキタオーカンは5スズヒロフレンドを1馬身後ろに従えて2馬身後方を追走。絶好の位置取りである。以下、10アオイリュウセイ、4ヨザクラセンプー、8ナイスジョリーと続く。4ヨザクラセンプーが追いついて来た。
2周目、2コーナーから、4ヨザクラセンプーが掛かって内をするすると上がっていき、4番手に。騎手が手綱で気合をつけている。3コーナーでは先頭に踊り出てしまった。これを見て取った、2アキタオーカンが追い上げていく。4コーナーでは4ヨザクラセンプーに並びマッチレースの様相。馬場の真ん中を2頭が追い比べ。後ろから、内を刺して3キャプテンアツコが上がってきた。直線半ばからは2アキタオーカンの脚色が上回っている。4ヨザクラセンプーはここから伸びない。
2アキタオーカンの直ぐ後ろに、10アオイリュウセイ、7が迫って来るが、脚色は2アキタオーカンと変わらず。結局、2アキタオーカンが10アオイリュウセイに1馬身差をつけて1着。3着は7ヤマノダイオーが入った。この3頭の力の差は拮抗している。今後、良きライバルとして闘っていくのであろう。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 2 アキタオーカン 452 -3 1.40.6 2 10 アオイリュウセイ 475 0 1 3 7 ヤマノダイオー 480 +5 1 4 3 キャプテンアツコ 455 +5 3 5 4 ヨザクラセンプー 422 +2 ハナ 6 9 アジタイカン 460 -5 6 7 5 スズヒロフレンド 485 -15 1/2 8 1 タカラガンバ 497 +2 6 9 8 ナイスジョリー 435 0 2・1/2 10 6 サンエスジュニア 465 0 3/4
ゴール(photo by コルト) 優勝口取り(photo by コルト)重賞制覇!やりました。
レース後、厩舎を訪問して、アキタオーカンの労をねぎらった。レース後もカイバをしっかり食べて、ケロリとした様子に安心した。担当厩務員の佐藤さんは、たぶん祝勝会であろうか、おられなかったが、同厩舎の厩務員、木村さんにいろいろとお話を聞き、競馬場を後にした。もちろん、生産者の中島進氏にも、お祝いの連絡をして...